この度、当院の脂肪組織由来幹細胞移植(豊胸・若返り)にて使用している幹細胞抽出装置「セリューションシステム」が、日本における特許を取得いたしました(特許第4722041号)。
セリューションシステムは、サイトリ・セラピューティクス(本社:カリフォルニア州サンディエゴ)の創始者であるマーク・ヘドリック博士(Dr.Marc Hedrick/当時UCLA准教授)の研究グループによる脂肪組織由来幹細胞の発見をきっかけに、同社によって開発された幹細胞抽出装置です。2010年1月には米国特許(7429488号)を取得しています。
また、同社では、2008年3月に医学界のノーベル賞とも呼ばれ世界的権威のあるフロスト&サリバン賞(Frost & Sullivan Awards)の2008年度技術革新賞(Innovation of the year 2008)を「再生医療部門」、「医療機器部門」の両分野にて受賞しており、「セリューションシステムは再生医療分野の中でこれからのグローバルスタンダードになる」と認められた実績があります。≫詳細
■セリューションシステムについて
特殊な遠心分離方法により、効果的な定着を促す幹細胞の濃縮液を短時間で精製するシステムです。活性度の高い幹細胞を抽出できるため、移植後の脂肪生着率が70~80%と高くなります(脂肪単体での移植では30~50%の生着率)。幹細胞の抽出は全自動システムのため、外部接触(感染物質等)の機会が極端に低く、安全性が高いのも特徴です。また、幹細胞を脂肪細胞から分離し、濃縮するための酵素も世界で唯一安全性が認められている非動物由来の酵素(FDA・CE認可)を使用しています。
※セリューションシステム以外で使用されている幹細胞分離のための酵素は、人体に使用を許されていない動物由来の酵素であり、危険性が高いといえます。現に、サイトリ・セラピューティクス社製以外のメーカー(韓国製など)の脂肪組織由来幹細胞抽出機器等は、非常に安価なシステムであり、かつ安全性は一切担保されておらず、シンガポール・台湾・香港の臨床現場において、感染症が複数報告され、現地医師は使用を中止している方が多いのが現実です。
脂肪組織由来幹細胞移植を受ける前に、使用する「酵素」の安全性について、確認することをお勧めいたします。
■脂肪組織由来幹細胞移植の臨床試験状況 - 2011.5現在 (クリックで拡大表示)
■関連情報
≫聖心再生医療センター
≫セリューション豊胸術(脂肪組織由来幹細胞移植)
≫stemsource®幹細胞バンク
≫セリューション乳房再建術