11月25-26日に東京で開催された「第3回国際乳房オンコプラスティックサージャリー学会」にて、当院の鎌倉統括院長が「脂肪組織由来幹細胞移植による豊胸術」について講演を行いました。
International Oncoplastic Breast Surgery Symposium 2010
■日時:2010年11月25日~26日
■会場:ホテル日航東京 (東京お台場)東京都港区台場1-9-1
国際乳房オンコプラスティックサージャリー学会(IOPBS)は、乳がん根治性と整容性を両立する1つの手技「オンコプラスティックサージェリー(oncoplastic breast surgery、乳房腫瘍形成外科以下OPBS)」において、国際的な交流と発展を図るために、3年前に設立された国際学会です。
OPBSは、欧米や欧州で定着しており、アジアでも普及し始めています。日本では近年、「乳がん術後の整容性」への関心が高まり、乳腺外科医によって術後の整容性を得るための様々な工夫が施されています。しかし、これらの手法を体系化したり、整容性の客観的評価などへの取り組みはまだ十分とはいえず、今後の課題となっています。
国際乳房オンコプラスティックサージャリー学会は、それらの手技を系統的に理解し、習得するため、多くの乳腺外科医、形成外科医、美容外科医が参加し、世界で行われているOPBSの先端知識の整理、討論を通じてその深化を図る事を目的としています。
国際乳房オンコプラスティックサージャリー学会は2年おきに開催されており、2008年9月に韓国 大邸でIOPBS 2008が開催され、約500名の乳腺外科、形成外科医が参加。そして、今年のIOPBS 2010は、アジア乳房形成外科学会、市民フォーラムと併催し、東京お台場日航ホテルで開催されました。欧米、アジア、そして日本の著名な医師を招聘し、Symposium、教育講演が行われました。なお、2012年以降は台湾、ドイツ、中国、インドなどでの開催が見込まれています。
■鎌倉統括院長の講演内容
Breast Augmentation with Adipose-Derived Regenerative Cell-Enriched Fat Graft
~Fat Harvesting and Grafting Techniques~
Abstract
Background: Breast augmentation with autologous fat tissue (AFT) has been revisited recently. To reduce resorption through cell enhancement with adipose-derived stem and regenerative cells (ADRCs), use of cell-enriched fat graft with reconstruction shows promise but safety and efficacy data for aesthetic breast surgery is limited.
Methods: This study is a prospective, single-arm, investigator-initiated clinical study evaluating the transplantation of AFT enriched with ADRCs. Twenty Japanese women were enrolled and treated. Half of the AFT harvested was processed with the Celution® System to concentrate ADRCs. The remaining AFT was washed to remove blood and waste, enriched with the ADRCs, and injected into the breast mound in microdroplets in as many layers as possible.
・・・・以下、Results,Conclusionsはここでは省略させていただきます。
■関連情報
≫聖心美容外科統括院長 鎌倉達郎医師プロフィール
≫聖心再生医療センター