外科の「常識」―素朴な疑問50(出版:医学書院)に、当院の鎌倉統括院長による論文が掲載されました。
---- 医学書院 外科の「常識」―素朴な疑問50----
■掲載された論文■
【1】P138 抜糸はなぜ7日目か
---鎌倉達郎
---(はじめに)より抜粋---
われわれ外科医の常識として、抜糸は7日目である。大きな切開創は7日目に半抜糸を行い、翌日あるいは翌々日に残りの抜糸を行うことが多いと思う。少なくとも筆者が一般外科の時代の1990年代前半までは、このような常識のもとに抜糸を行っていたのを覚えている。今回、あらためてこの常識について考え直し、美容外科医としての経験を踏まえ私見を述べる。
【2】P141 半抜糸(間抜糸)は必要か
---鎌倉達郎
---(はじめに)より抜粋---
皮膚縫合は外科手術に必要不可欠な手技であり、外傷や手術などによって離開した創縁をきちんと接着させることを目的としている。皮膚表面が非吸収性の糸で縫合されれば抜糸が必要になるが、この抜糸という手技において各施設、医師の信念(?)などによって若干の違いがあると思われる。時期に関しては「抜糸はなぜ7日間か」で述べたが、本項では、あらためて半抜糸の意義について考えてみる。
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