第94回日本美容外科学会にて当院医師が講演
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第94回 日本美容外科学会
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■ 会期 2008年5月11日(日)
■ 会場 ホテルグランパシフィックメリディアン
■ メインテーマ Having Professional Spirits as Beauty Creator
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【講演】 鎌倉達郎 統括院長
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■ パネルディスカッションⅢ/美容外科領域の再生医療
【演題】自己脂肪組織由来幹細胞移植を用いた豊胸術
【背景】
・脂肪組織由来幹細胞(ADSC)の発見
・ADSCの脂肪細胞や血管内皮細胞への分化
・豊胸術を目的とした脂肪移植術の見直し
【豊胸術の比較】
脂肪幹細胞移植術と、従来の脂肪注入法やヒアルロン酸注入法、インプラント法のメリット・デメリットを比較。
脂肪幹細胞移植術では、「異物反応が起こらない」「石灰化や線維化を起し難く、安全性が高い」「生着率が高く、組織増大効果が大きい」こと等が挙げられた。
【脂肪幹細胞移植】
・体性幹細胞のセルソースの比較
・脂肪幹細胞の役割
・脂肪移植における新鮮幹細胞と培養幹細胞の効果
・セリューションシステム
【乳癌術後の陥凹性変形に対する乳房再建術】
九州大学グループが2006年5月より開始した、乳癌術後の陥凹性変形に対するCelution System併用下ADSCを用いた乳房再建術による臨床研究25症例を紹介。
【問題点と今後の課題】
・臨床経過の継続的および客観的評価
・幹細胞抽出過程において
・幹細胞の特性の解明
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【講演】佐々木直美 医師
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■一般演題
【演題】スキンタイプ別にみたアキュティップ効果
~小スポットサイズ短波長IPLの有用性~
【目的・背景】
・美容外科領域では、くすみ・赤ら顔といった色調と、小じわや張りの低下など質感の悩みとを同時に改善できる有用な治療法として、IPL(Intense Pulsed Light)が広く使われてきた。
・IPLには、ダウンタイムの少なさが利点として挙げられる代わりに、色調の濃い限局性病変に対しては劇的な効果が得られないという限界もある。
・この問題を考慮して開発された小スポットサイズ短波長のIPLの有用性、治療法について検討した。
【対象】
表在性色素斑のある患者:Fitzpatrickの分類により2群に分類
・スキンタイプⅢ(36例 62部位)・・・ サンバーン(+)・サンタン(+)
・スキンタイプⅣ(36例 63部位)・・・ サンバーン(-)・サンタン(+)
【使用機種】
Acutip 500(CUTERA社製)
【考察】
Acutip 500は、限局したスポット照射によって、比較的短波長が使用でき、高エネルギーではノーマル発振レーザーに近い感覚で照射できる。
しかし、日本人の半数を占めるFitzpatrickⅣタイプの皮膚には色素沈着などの合併症が起きる可能性が高い。
治療時にはスキンタイプの分類を行ったうえで、FitzpatrickⅢタイプには高エネルギー、Fitzp
atrickⅣタイプには低エネルギーでの照射で良好な成績が認められた。スキンタイプ別に照射エネルギーを選択することで、小スポットサイズ短波長IPLによる安全で効果の高い表在性色素病変の治療が可能であると考えられる。
■ 医師のご紹介
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※アキュティップはブレッツァ聖心美容クリニック(熱海)限定の施術です