日々のスキンケアではケアしきれないシミや毛穴、たるみには、美肌マシンの力を借りて改善したいという方も多いのではないでしょうか。
ひとえに美肌マシンといっても、効果・効能、得意分野、メリット・デメリット、ダウンタイム、など違いがたくさんあり、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。
美肌マシンには大きく分けて「光」を使って肌トラブルにアプローチするものと「レーザー」を使ってアプローチするものの2種類があります。
マシンを使った脱毛の経験がある方は「光脱毛」や「レーザー脱毛」の違いについて調べたことがあるのではないでしょうか。
ここではまず、美肌マシンの大きなポイント「光とレーザーの違い」を解説していきます。
レーザーと光(IPL)の決定的違いとは?
この2つが異なることで、治療できるシミの種類や術後の回復時間(ダウンタイム)も変わってきます。
光とレーザーの違いは、主に①波長(光の長さ)と②パルス幅(光の照射時間)です。
光の方が波長が短くパルス幅が長いのが特徴です。肌のお悩みに対して浅く広く効果を発揮することができます。もう一方のレーザーは、波長が長くパルス幅が短いため、シミやニキビ跡などのターゲットにダイレクトにアプローチすることができます。
この波長とパルス幅の組み合わせにより、治療できる肌トラブルや施術後の回復期間(ダウンタイム)なども変わってきます。
1つ目の違い
波長か違うってどういうこと?
波長が短いほど肌の表面に影響し、長いほど肌の奥まで作用します。たとえば紫外線も光の一種ですが、波長が短いため肌の表面に影響しやすくなっています。
レーザーの波長とは
ひとくちにレーザーといっても、さまざまな種類がありそれぞれ異なる特長をもっています。大きく分けると「メラニンなどの黒い色素に反応する波長」と「毛細血管などの赤い色素に反応する波長」の2つに分けられます。シミを肌表面だけでなく、根本からなくしたい場合はメラニンに作用するレーザーを用います。
また、肌の深いところ(真皮上層部)に熱を加えてコラーゲンを生成することで肌を若返らせたり、古い角質を除去するピーリングなどにもレーザーが用いられています。波長を使い分けることで、「シミ」「たるみ」「赤ら顔」「毛穴」「脱毛」など幅広いお悩みを解決することができます。
当院導入の「QスイッチYAGレーザー」
当院が導入しているレーザーは、532nm(SHG:YAGレーザー)と1064nm(Nd:YAGレーザー)の2つの波長を兼ね備えています。シミ・そばかす治療ではメラニンの吸収率が高く、肌の浅い層に働きかける「SHG:YAGレーザー」を使用します。
「Nd:Yagレーザー」は高いエネルギーのまま、肌の深部まで到達するため、アザや刺青除去に使用します。2つの波長を切り替えることで、肌の浅い層(シミ・そばかす等)から、深い層(アザ・刺青等)まで治療することが可能です。
光(IPL)治療の波長とは
フォトフェイシャルなどの光治療では、IPL※という光を使用しています。IPLでは、色々な種類の光を持ち合わせており、それぞれ異なる症状に働きかけるため、「シミ」「そばかす」「小ジワ」「ニキビ跡」「赤み」「ハリ感」などを同時に改善することができます。レーザーのようにシミやホクロに局所的に照射するのではなく、顔全体にフラッシュを浴びせるように照射していきます。
もともとは白人の肌向けに開発されたIPLですが、近年では日本人の肌のために開発された「ライムライト」などもあります。レーザーでは困難な「薄いシミ」にも効果を発揮し、顔全体のトーンアップや肌質改善に期待できるのが光(IPL)治療の特長です。
※IPL(Intense Pulsed Light):有害な紫外線をカットし、幅広い波長を持つ、カメラのフラッシュのような光。
フォトフェイシャルとライムライトの違いは?
フォトフェイシャルは光治療の中でも有名ですが、白人向けに開発されたマシンのため日本人の肌には強すぎてあわないというデメリットがありました。そこで日本人の医師が日本人の肌に合わせて安全で効果的な光治療マシンとして開発したのが「ライムライト」なのです。ライムライトは開発にあたって、日本人の肌に対する豊富な臨床試験を行っています。
こんな方法も
- 「光(IPL)」肌表面の浅い層に働きかける
- 「レーザー」肌の深い層に働きかける
この得意分野が異なる光を組み合わせることで、肌のハリやたるみなどもより効果的に治療することができます。
2つ目の違い
「パルス幅」の違いとは?
パルス幅とは光の照射時間のことです。0.1秒、100万分の1秒と、その時間は光やレーザーによりさまざまです。パルス幅が長いと光の影響が周囲にも広がりやすく「浅く広く」効果が作用し、短いとターゲットにピンポイントに「深く狭く」アプローチすることができます。
レーザー治療のパルス幅とは
レーザーは、パルス幅が短いため「熱が広がりにくい」「深い位置のシミに作用する」「威力が強くなる」という特長があります。シミ治療の場合は、熱がメラニン以外の部分に広がらないようにパルス幅が狭いレーザーを使うのが適しています。当院で導入している「QスイッチYAGレーザー」は照射時のパルス幅を調節してエネルギーを集め、シミ・アザ等のメラニンターゲットを一気に“狙い撃ち”することができます。正常な皮膚細胞にはダメージを与えることなく、シミ・アザなどを除去することができるのです。 レーザーは特に、大きなシミやアザの治療におすすめです。
光(IPL)治療のパルス幅とは
光(IPL)治療はレーザーに比べ、パルス幅が長いため、「熱が広がりやすい」「浅いシミに有効」「威力が穏やか」という特長があります。効果が比較的穏やかな代わりに照射後の炎症や色素沈着などがおきる可能性は低くなります。
波長とパルス幅の組み合わせが大事
「光」や「レーザー」といっても、波長とパルス幅の組み合わせにより様々な症状の改善に力を発揮します。効果はもちろん照射後の回復スピードなども異なります。
そのためレーザー治療は、波長とパルス幅の組み合わせで決まります。
当院の無料カウンセリングでは、患者様のお悩みや肌の状態を診察し、医師が一人ひとりに合った最適な治療方法をご提案します。 スキンケアに関するお悩みを、お気軽にご相談ください。