美容クリニックに来られる理由で意外と多いのが「目の開けにくさ」に関するご相談。まぶたのたるみや重さによるものが多く、大きくは2つの原因が考えられます。このページではその原因と治療法についてご説明します。
まぶたがたるむ2つの原因
まず1つ目は、「皮膚のたるみ」によるものです。年齢を重ねると体内のコラーゲンやヒアルロン酸が減少していきます。肌の弾力の源であるコラーゲンたちが減少することにより、たるみが発生しまぶたの開けにくさに繋がっていきます。
皮膚の薄い目の周りは、普段の洗顔やメイクなどでもダメージを受けていることがあり、20代~30代の方でも乾燥やたるみなどのお悩みを持つ方は多いです。パソコンやスマートフォンの長時間利用やコンタクトレンズの使用で目を酷使している方もたるみやすい傾向です。普段の生活習慣の中でも、知らず知らずの間にたるみの原因となってしまうことがたくさんあるのです。
2つ目は、「目の周りの筋肉の衰え」です。まぶたを支える筋肉(眼瞼挙筋)の力が衰えることで、目が開きにくくなる眼瞼下垂(がんけんかすい)という症状があります。目を開けようとしても十分に上げることができないため、まぶたが下がりたるみのような症状が現れます。
あなたはどっち?
目の上のたるみor眼瞼下垂
●あなたのたるみの原因は?
ここまででまぶたがたるむ2つの原因について解説しました。次はあなたの目元のたるみの原因をみてみましょう。まずはこちらのAさんとBさんの写真をご覧ください。
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Before
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Before
AさんもBさんも開眼時でも黒目の上にまぶたが重なっています。どちらの方も眼瞼下垂のように思えますが、実は違う症状なのです。詳しく解説していきます。
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まぶたのたるみ
After
一見Bさんと同じ症状に見えますが、Aさんのまぶたをつまんでみると目自体は開けている状態でした。加齢によりまぶたが垂れ下がったことで目の開けにくさに繋がってしまいました。このような症状を「偽眼瞼下垂」とも言います。Aさんの症状には「眼瞼下垂治療(埋没法)」または「眉下リフト(眉下切開)」で改善することができます。
After
<眉下切開法(眉下リフト)>
【施術内容】デザインに沿って皮膚切除。場合によって眼輪筋切除や、皮下剥離などの処理を行なう。非吸収糸で形態を調節しながら皮下、皮膚を縫合する。
【リスクや副作用】術後の浮腫、痛み、内出血、血腫、シスト形成、肥厚性瘢痕、眉毛変形、引き攣れ、閉瞼障害、二重の消失、変形。
【費用】300,000円(330,000円)※()内は税込みの金額です
※料金、リスク・副作用、施術内容は登録時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。 -
眼瞼下垂
After
まぶた自体にはたるみがなく、目を開くことが困難な状態になっているBさん。こちらの方は眼瞼下垂が原因です。Bさんは比較的重度の眼瞼下垂なので、「眼瞼下垂治療(切開法)」で改善しました。
軽度であれば「眼瞼下垂治療(埋没法)」で切らずに処置することもできます。After
<眼瞼下垂(切開法/腱膜縫縮法)>
【施術内容】上まぶたの皮膚を切開し、緩んだ挙筋腱膜を縫い縮める。適宜、皮膚、眼輪筋、眼窩脂肪、瞼板前組織を処理。
【リスクや副作用】術後の腫れ、痛み、内出血、目の開きや二重幅の左右差、傷痕、二重の消失、シスト形成、ドライアイ、視力の変化、眼瞼痙攣。
【費用】480,000円(528,000円)※()内は税込みの金額です
※料金、リスク・副作用、施術内容は登録時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。
「目の開けにくさ」と言っても原因はその方の症状によって異なります。まずは医師による診察で正しい原因を知ることが大切です。
目の上のたるみの治療法
目の上のたるみ治療には大きく4種類の方法があります。
眼瞼下垂 (埋没法) |
眼瞼下垂 (腱膜縫縮法) |
重瞼線部切開法 |
眉下切開法 (眉下リフト) |
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適応症状 | ・眼瞼下垂(軽~中程度) | ・眼瞼下垂(軽~重度) | ・上まぶたのたるみ ・眼瞼下垂(軽~重度) |
・上まぶたのたるみ ・上まぶたの厚み |
メリット | 術後の腫れが少なく、回復も早い | 重度の下垂も改善可能 | たるみだけでなく、眼瞼下垂の治療や二重形成も同時に可能 | ・たるみだけでなく、まぶたの皮膚の厚みも軽減できる ・たるみで隠れた二重が復活 |
デメリット | 術後の腫れがある ↓ 眉下切開法も同時に行うことで回避可能 |
術後の腫れがある | 術後の腫れがある | 元々の眉毛ラインが細くなる ↓ 眉墨ラインに沿って切開する為、メイクでカバーすることが可能 |
●眉下切開法(眉下リフト)
「自分のたるみの原因はなんだろう…?」そう思われたら、まずは無料カウンセリングに来てみませんか?医師がカウンセリングを行い、最適な治療法をご提案します。
聖心美容クリニックでは勧誘などは行っていません。カウンセリングを受けて正しい情報をもとにご自宅でゆっくりお考えいただければと思います。カウンセリングは何度でも無料なので、わからないことがあればお気軽にご相談ください。
眼瞼下垂とは?
まぶたを引き上げている筋肉(眼瞼挙筋(がんけんきょきん))が衰えることによりまぶたが下がり十分に開かなくなる状態のことです。
目を開けてもまぶたが瞳孔まで覆いかぶさり、目つきが悪くなったり眠そうな印象を持たれたりすることも多くなります。
眼瞼下垂は先天性のものと後天性のものがあります。後天性の原因には、加齢によるものやハードコンタクトレンズを長年使用したことによるものなど、生活習慣に関わるものもあります。
眼瞼下垂の症状がある方は、無意識のうちに眉や額を上げて目を開こうとするので、眉間や額のシワの原因にもなります。症状が知らぬ間に進んでしまうと、眼精疲労や肩こり、頭痛などを誘発することも。医師のカウンセリングを受け、自分の症状を把握して早めの解決策をとりましょう。
●眼瞼下垂の進行度合い
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軽度の下垂
上まぶたが瞳孔より上位置にある場合 -
中程度の下垂
上まぶたが瞳孔の中心より上位置にある場合 -
強度の下垂
上まぶたが瞳孔の中心より下位置にある場合
その肩こり、
眼瞼下垂が原因!
眼瞼下垂になると、目を開けるときに必要以上の筋肉を使います。目の周りの筋肉を駆使して緊張状態が続くと、肩や首などのコリにつながります。肩こりの症状のために湿布などを貼って対処しても、原因が目元にあるため根本解決には至りません。この肩こりが慢性化し進行してしまうと頭痛やめまいなどにもつながってしまいます。
こんな方はご注意を
- パソコンやスマートフォンなどを使う機会が多い
- まぶたが重く感じる時がある
- 「疲れてるの?」「寝不足?」と言われることがある
- 年齢より老けて見られる
- 肩こりや頭痛がする
- おでこにシワが増えてきた
上記のような症状に当てはまる方は、眼瞼下垂の可能性があります。
早めに医師の診察を受けることがおすすめです。
眼瞼下垂は保険適応で
治療できる?
●眼瞼下垂は保険適用?
眼瞼下垂の解決策は様々ありますが、保険が適用されるのは「切開法」だけです。軽度の眼瞼下垂には「眼瞼下垂治療(埋没法)」で改善できるとご紹介しましたが、この場合は保険適用外になり全額負担となります。
保険適用になるケースは医師が「病気の症状である」と診断したときのみです。診断結果によって「病気の症状である」と診断されないときは、保険適用外となる場合もあります。クリニックによってはホームページに「眼瞼下垂の保険診療」と記載されていても、診断次第で保険適用とならない場合もあるのでご注意ください。
●聖心美容クリニックは仕上がりにこだわります
保険適用の眼瞼下垂治療だと「目の開けやすさの改善」を第一の目的にします。一方、自由診療の聖心美容クリニックでは「目の開けやすさの改善」はもちろんのこと、患者さまひとりひとりの顔のバランスを考え、美容的観点からも施術を行います。「なりたい目元」を実現するために、術後の仕上がりにもこだわった治療をご提案します。